【スペイン巡礼】カミーノに関するQ&Aにお答えします
今回はCamino de Santiago(カミーノ)に出発する前に不安に思う人が多いことについて。
僕自身は 2017年 9/3〜9/28 にカミーノをしたのでその範囲内でお答えします。
準備について
① どうやって始める?
自由です。日本の協会のホームページをみて、巡礼者手帳を準備している人もいるし、ヨーロッパのどこかの教会や事務局で巡礼手帳をゲットしてから始める人もいれば、中世の伝統にならって自宅の玄関からスタートする人もいます。
とにかく、巡礼者手帳さえ持っていれば始められます。
② どうやって道を決める?
基本的には、フランス人の道から始めるのが一番です。
ある程度のキツさもある道中ですし、巡礼者も多いので迷うことも少なく困ることも基本的にはなく、ある程度の語学力(簡単なスペイン語と、自己紹介くらいできれば大丈夫だと思います)があればひとりぼっちになることもほぼありません。
ルートの詳細については、こちらをどうぞ
③ 荷物は最低限何がいるのか?
巡礼者手帳、パスポートを持っていて、道を進むことができれば大丈夫。
極端に荷物が多い人も、少ない人もいて、人それぞれです。
荷物については、僕もこちらで公開していますし、たくさんブログが見つかるので自分なりの荷物を作ってみてください。
④ あったら助かるものは?
これでもかと言うくらい、足に合う靴、ですかね。
⑤ 言語は勉強するべき?
わかっていると思いますが、するべきですし、できることに越したことはありません。
かといって、語学が苦手なことは、歩かない原因にしてはいけません。
ほぼ韓国語オンリーの女の子もいたし、フランス語だけの人もいました。
⑥ お金はどれくらいかかる?
人によります。お金に余裕のある、新婚旅行で世界一周している夫婦の方は
各都市で観光していたので、おそらくかなり使っています。
僕は、25日間で70000円いかないくらいでした。
一日2800円で宿・食・その他雑費を済ませていました。
お金を抑えたいなら、巡礼者メニューと呼ばれるPeregrino menuを食べなければ大丈夫。
勘違いしている人が多くいますが、全然お得じゃありません。
一度だけ食べて、スーパーでメニュー計算してみてください。
それに僕にはそんなに美味しくなかったです
平均の話にすれば、かなり成熟した大人が多いイベントなので、
10-15万くらいの人が多いんじゃないですかね。知らないけど。
僕の簡単な内訳は、
宿代 0-1200円
食事 朝ごはん 300円前後(パンと果実ジュース、など)
昼ごはん 500円前後(シェア飯 or 肉とワインが中心)
晩ごはん 300円前後(シェア飯)
その他 日により変動
といった感じだと思います。
巡礼者向けの宿(アルベルゲ)について
① そもそもどこにあるのか
大きい都市のカミーノの事務局に行けばもらえる一覧表に乗っています。
もしくは、Maps.me だったり、Google mapでもalbergueで検索するとたくさん出てきます。日本語でアルベルゲって検索すると、日本人に人気のところが出てきます。
Maps.meには、巡礼のルートが(小さいですが)一応乗っているので重宝しました。
② どうやって確保するのか
Booking.com などのサイトで確保するか、アルベルゲで直接交渉する手段があります。
サイトでの確保は、確実に確保できるメリットがある一方、公共のアルベルゲは予約ができないことや、やや高めのアルベルゲやホテルが多いので高くつきます。
直接交渉は、着く時間が遅くなると希望のアルベルゲに泊まれない可能性があります。
しかし、実は寄付制の宿や、人気の良質な宿は予約サイトを経由していないので、評判のいいところに泊まりたいのであれば、直接行くべきです。
ただし、フランス人の道のピークのシーズンだと、15時以降はほぼ満室になるので、
12-14時に到着した街で、宿探しをするとほぼ泊まれます。
僕は、16時に到着したパンプローナで、町中のアルベルゲが全て満席だったことがあります。(笑)
③ 公共のアルベルゲは安いけど、実際どんな環境なのか
少し長くなります。
基本スペックは、二段ベッドが中心のドミトリー(相部屋)であり、
Wi-Fiは私営に比べ遅く、繋がらないところもあります。
価格は、0-15€くらいまで様々。高いからといって、サービスがいいとは限りません。
公共のいいところは、オーナーやサービスの質がいいところが多い一方、少し清潔感が欠け古臭い宿のような印象を受けます。そう言う宿が好きな人は、本当に楽しくて仕方ありませんが(僕は好きでした)。
気さくなオーナーが作ってくれたご飯で食卓を囲み、お酒をかわしながら談笑するイメージを持っていただければ。でも建物は暗くて古いみたいな。
もしくは、圧倒的に綺麗なパターンか。これは各地の大きな教会に併設されてるようなタイプで、200人が泊まるような巨大な宿であることも。割と新しく、綺麗ではあるものの、とにかく人が多い。
どちらのパターンでも、庶民が多く泊まることになるので、文化の違いや各個人のこだわりで揉めることはあります。でも、話せばみんなわかってくれるいい人しかカミーノにはいなかったです。全体の一体感がすごく大きいので、そこは素直に相談して話し合えば大丈夫。
でも、中身はいい人でも皆人間なので、昼間はいい人だったおっさんがいびきがくっそうるさくて殺したくなったり、酔っ払った若者などもいるので、広い心を持ちましょう。こちらも、わざわざ格安の宿に泊まりにきているわけなので、完璧を求めてはいけません。
僕はそう言うのが「旅の醍醐味」だと思いますけどね。
各個人を認めることができるようになり、心が広くなったと確信を持っています。
巡礼中について
① そもそも迷わない?
迷いません。このホタテマークを探しましょう。もしくは人についていけば大丈夫。
早朝に歩くと、マークを見失うこともあるので、暗い時間帯は注意して前進しましょう。
② どれくらい歩く?
10 - 40km と人によって幅があります。
序盤に注意して下さい。若い男性などは、
最初は「40km余裕でしょ」と調子に乗りがちですが。序盤はそら歩けます。足の調子がいいので。疲労やマメですぐにそんなに歩けなくなります。笑
怪我やマメができない程度に、無理せず歩ける距離を自分の足と相談しながら決めてください。
僕は、一日平均30kmでした。
前半の平均が35km前後、中盤が25km前後、終盤が30km前後といった感じで
調子に乗って、足を壊して、自分のペースを掴んだ頃に終わりが来ると思います。
③ どんなスケジュールで行動する?
僕のスケジュールは
6時までに起床・朝食・出発
10時ごろに甘いものを摂取
12時-14時に目的の街に到着・宿探し
15時にシャワー・宿が同じの人たちと分担しシェア飯
18時ごろまで買い物 or 昼寝 or 観光
19時ごろ晩御飯
21時ごろまで晩酌
22時までには就寝
④ トイレってどうしてる?
結構重要な問題です。
道中、トイレを見つけたらまず入るようにしていました。
水分を大量にとりながら何時間も歩くので、トイレが近くなります。
女の人でも、普通に草原の草陰でおしっこしてました。笑
⑤ どんな人が多い?
今まで出会ってこなかった種類の人間が多数います。
変な人や変わってる人、それとすごい人が多いです。
まだまだ募集しています。お気軽にどうぞ。
カミーノに関する基本的なことはこちらで紹介しています。